トレードが終わった後にいつも頭に浮かび上がる最大の疑問、それは・・・
「このトレードのエントリータイミング、決済タイミングは本当に正しかったのか?」
「それともやらないほうがよかったのか、タイミングが間違っていたのか?」
「これって失敗トレードなのかな?」
という疑問です。
私にも、
「このトレードは間違っていましたか?」
「エントリータイミングが悪かったんでしょうか?」
「ついつい利食いを早めてしまうのですが、どうしたらよいのでしょうか?。」
という質問がメールでよく寄せられるんですが、
トレードが正しかったか、間違っていたのかの判断は非常に難しいですよね。
FXは本当に色々な要素(テクニカルな部分、参加者のメンタルな部分、ファンダメンタルな部分など)が
複雑に絡みあっているので、利食いになったから正解で、損切りになったから間違い
というほどシンプルなものではありません。
では、そもそも「失敗トレード」と呼ばれるトレードは、
どんなトレードなんでしょうか?
〜主な失敗トレードの例〜
・なんとなくの値頃感でFX取引をしてしまった。(適当トレード)
・資金管理の重要性は理解しているものの、大きなポジション(ロット数)でトレードをしてしまった。
・最初に決めていた損切りを守らず、ずるずると損切りを伸ばしてしまった。(後ずさり損切り)
・損切り幅に対してこれだけ利幅を狙おうと決めていたはずなのに、
早々と利食いをしてしまった。(チキン利食い)
・本来はもう少し待つつもりであったのに、欲に目がくらんで、
待てずに早々エントリーをしてしまった。(フライングゲット)
この4つの場合は、誰が見ても間違っているトレードだと判断がつきますよね。
このようなトレードの場合は、
たとえ結果が利益で終わろうとも、
失敗トレードであったと判断しなければなりません。
勝った負けたの結果はとりあえずはおいておいて、
トレードを評価するときは、まずは「トレードの過程」だけに注目します。
事前に自分で決めたルールや規律を守っているかを確認して、
トレードを正しく評価しましょう。
トレードが終わった後のチェック項目を自分で作って、
チェックしても良いかもしれませんね。
そうすれば、トレードが良いトレードであったか、
悪いトレードであったかの判断は自然と付くはずです。
「チェックポイントなんて作れないよ。」という方もいらっしゃると思うので、
私がチェックしているポイントが4つあるので、こちらを参照してみてください。
- エントリータイミング直後のチャート値動きはどうだったか?
- 決済注文後のチャート値動きはどうだったか?
- ポジション保有中の値動きで考え直すタイミングがなかったか?
- 実は、取引しないほうがよかったのではないか?または他の通貨ペアのほうがよかったのではないか?
エントリータイミング直後のチャート値動きはどうだったか?
なるべく含み損を抱えたくないので、エントリータイミング直後にどれだけ取引方向と逆に動いたかを計測します。
このマイナスの値動きが小さければ小さいほど、損失する金額も小さくなります。
また、損失を抱えている時間もチェックします。
損失を抱えている時間が長いと精神的にもぐらつきやすいからです。
できるだけ損失額、損失時間が低くなるためにはどうしたらよいのかを見直します。
決済注文後のチャート値動きはどうだったか?
ついつい確認を忘れてしまうのが、この決済注文後の値動きです。
損切りだった場合は、さらに逆方向に伸びていったかを確認します。
要するに、そのままポジションを持っていたらさらに損失が膨らんでいたから損切りを設定しておいてよかったということになりますから。
一方、利食いだった場合は、ポジションを決済したほうが利益が上がったということが確認できれば問題なしです。
利食いの場合は特に難しいので、初心者はそこまで考慮する必要はありません。
ポジション保有中の値動きで考え直すタイミングがなかったか?
想定した通りのチャートの動きになっているかを確認します。
例えば、
「売りでブレイクのエントリータイミング」を狙っていたのに、ブレイクせずにジリジリと下がっていったとき
や
「押し目で買いのエントリータイミング」を狙っていたのに、きれいな押し目にならなかったとき
などです。
実は、取引しないほうがよかったのではないか?または他の通貨ペアのほうがよかったのではないか?
これが振り返ってみると、意外に遭遇するのがこのパターンです。
私は、この通貨ペアしかやらないという人ではなく、いい形のチャートに当てはまるものをトレードするため、
通貨ペアは決めていません。
もちろん、スプレッドコストもありますので、マイナーすぎる通貨ペアはやりません。
例えば、
ドル円を取引したものの実はユーロ円のほうが良い形をしていたとか、
ユーロドルを取引していたが、ボンドドルのほうがよさそうだった
など
他通貨ペアをみることでFXマーケットの全体観を把握することが出来ます。
失った金額や獲得した利益にだけとらわれていると、
いつまで経っても失敗の原因が分からずに、
ポジポジ病を克服できません。
個人個人によって何が原因で利益を出せないかは異なってきます。
しかし、
「自分と向き合うこと」
は誰もができることです。
自分で自分のトレードを評価して、
原因を探っていくのが上達の近道だと思います。
地道な努力を怠らずにやっていきましょう。
Fxish